2010/02/27

提灯はこうしてつくられる!

またしても職人展。ここんところ、エントリーを連発してますが、なんせイベントが多いし、歩いて5分のところでやってるんで、連日足を運んでます。タダだしな!


今回は、提灯の製作実演です。
実演してくださるのは、天神祭の提灯を一手に引き受けておられる「提灯舗かわい」さん。繁昌亭にも提灯を納めておられます。

提灯舗かわいさんは、幕末の動乱がはじまる1858年(安政5年)に創業された、北区の古い企業です。
当時、提灯は生活必需品で、滝川、堀川、西天満に20軒ほどの同業者がいたのだけれども、生活スタイルの変化に伴い、提灯は生活必需品からは消え、北区内では、提灯舗かわいさん以外には同心町と中崎町に1軒ずつ、という状態なのだそうです。

提灯舗かわいさんを率いる河合さんは、天満生まれ。厳しいお父さんの後ろ姿を見て育ってきたのだそうです。伝統の灯を絶やさないのと同時に、提灯の新しい可能性の追求にも取り組んでおられる、意欲的なクラフトマンです。


今回の製作実演では、提灯舗かわいさんの若手クラフトマンである山上さんの製作実演と、提灯の名入れや絵つけを担当する「図研むしまつ」の上田さんの絵入れが行なわれました。解説は、提灯舗かわいさん代表の河合さん。

丁寧に解説してくださった河合さんです。




山上さんは、もともとはサーフボードの製作者だったのだけれども、職人の世界に憧れて、提灯舗かわいさんの門を叩いた変わり種。でも最初の1年間は無報酬で修業を行なう日々やったそうです。

上田さんは、繁昌亭の提灯の名入れを任されて以来、活動の場をひろげる筆耕のプロですわ。提灯だけでなく、暖簾、舞台装置、お店のメニューなど、いろんなところで、彼女の絵入れや筆を見ることができます。僕の大好きな天満の沖縄料理屋の「てぃだ」にも、彼女の提灯がさがってます!

「提灯舗かわい」さんのサイトはこちら。

http://www.chochin-kawai.com/

「図研むしまつ」さんのサイトはこちら。ブログ、おもろいです☆

http://musimatu.com/


提灯の製作手順は、張り型に骨を沿わせる→和紙を貼る→型を抜く→文字や絵を入れる、という製作手順でできあがっていて、多くの職人の手が入ってます。なので、担当する工程でミスがあるとかかわっている職人全員に迷惑が及ぶので、それを考えると、気の抜けない集中力が要求されますな。

ところで、提灯というのは、室町時代に中国から入ってきたものなんやそうです。でも、折りたたみ式ではなく、折り畳める提灯は、日本独自のものですわ。そういえば、中国では、「灯籠」と書いて、携帯用の提灯も据え置き用の行灯も一緒くたにしてるんで、折りたたむという発想自体がないですな。

ちなみに提灯には、一本の長い骨を螺旋状に巻いていく巻式の提灯と、一本一本骨をかけて留めていく地張りの提灯がありまして、地張りの提灯は製作に時間も手間もかかって効率的ではないけれども、大きな提灯、しっかりした提灯、用途に適した提灯をつくることができます。

今回の実演では、地張りの提灯の製作を見せてもらいました。

ではでは、以下、実演です~。

まず最初は、竹を割って提灯の骨をつくる竹割の作業から。
縦に半分に割った竹をさらに半分に割いて、それをまた割いて、最終的に、物差しくらいの幅になるまで割きます。




物差しくらいの幅になった竹の先端に、おなじピッチで8~10個程度の切り込みを入れていきます。今度は、竹ヒゴ程度の幅に割いていく作業です。




刃を据え付けた台に竹を乗せて、切り込みに沿って刃を入れていき、竹を細かく割いていきます。




でも、刃を入れるのは竹の節のところだけで、それ以外のところは、竹をしごくことで勝手に割けていき、バラけていきます。勝手に、といっても、しごきかたに熟練のコツがあるのはもちろんで、キレイに割けるようになるのには、やっぱ時間がかかります。山上さんは、入門から1年間は、来る日も来る日もこればっかりやらされてました。




こうして骨ができたら、張り型に骨を沿わしていきます。張り型の周りにクルッと骨を沿わせて、骨の両端を、糊を塗った和紙でクルクルッと接着して、固定します。
職人技のキモは、正確に、手早く、美しく、だと思うのですが、この、和紙でクルクルッと骨の両端を巻いていくさまは、正確、かつ手早く、かつ美しい姿で、惚れ惚れしてしまいました☆




骨をすべて張り型に沿わせたら、次は、和紙を貼っていきます。大きな刷毛で骨に糊付けして和紙を貼っていくんですが、糊を塗るというよりも、刷毛で骨を叩いて、糊を乗せていくという感覚です。糊が多くてもダメだし少なくてもダメだし、このへんも難しいところで、塗る感覚でやると、どうしても糊が多くなってしまって、失敗するんだそうです。だから、叩いて、糊を骨に置く感覚で。




糊を塗ったら、骨に和紙を貼っていきます。提灯舗かわいさんで使用する和紙は、島根県の石州和紙。ユネスコの無形文化遺産に登録されている和紙です。たしか、障子紙によく使われる和紙だったと思うんですが、もしかしたら違うかも…(笑)




ピンとキレイに貼れたら、ヘラを使って骨の上に筋を入れて、和紙を完全に骨に貼っていきます。ちなみに、糊は、壁紙を貼る糊とおなじものを使っているんだそうです。虫が来ないので、これがいいんだとか。文具で使う糊よりも固めの糊で、霧吹きで水を吹いて、伸ばしていきます。




貼り終わったら、カミソリを使って、余分なマージンを切り落としていきます。これも簡単そうに見えて、きっと、難しい(笑)かーなり集中力を要すると思いますわ。
このあと、半乾きの状態で、張り型をばらして、提灯が完成。次は、絵入れと字入れにバトンタッチ。




こーんな格好で、筆を走らせていきます。平たい紙や木じゃなく、立体の表面に筆を走らせていくので、安定させるのが大変でしょうな。






何種類もの筆や刷毛を使い分けて、かすれを出したりにじみを出したり…。




囲い字といって、字のアウトラインを書いてから、なかを塗っていきます。塗り絵に近い手法ですね。ちなみに、提灯に使う文字には決まったフォントはないそうですが、見やすくて、訴える字を書けと言われてきた、と、河合さんはおっしゃってはりました。




描くのは、一発勝負。書道家は何十枚も何百枚もおなじ字を書いて一番いいものを展示するけれども、提灯の絵入れや字入れは一発勝負で失敗が許されまへん。このプレッシャーのなかで、納得のいく仕事をしなければならないのだから、大変やと思いますわ。




無事完成☆
これ、お寿司屋さんの店先に提げられていると、似合いますな。いくらぐらいするのかな?






さてさて、提灯舗かわいさんと図案むしまつさんからのお知らせ。
空掘にあるギャラリー「SORA」で開催される「AKARI」展に、かわいさんとむしまつさんがユニットを組んで出品されます。
2010年3月8日(月)~3月20日(土)
ギャラリー「SORA」の詳細はこちら。

http://sora.swee.to/index.html

ここに出品する際のユニット名は、「Gruop Peach Lignt」。
ピーチライトって!(笑)
えーっと、提灯というのは、そのむかし、「桃燈」と書いたらしいのですね。なので、ピーチライト(笑)
おもろそうなんで、ぜひぜひ☆


というわけで、職人展も、いよいよ佳境☆




第3回北区の伝統文化と職人さん展 提灯の製作実演
大阪市北区役所 区民交流プラザ
大阪市北区扇町2-1-27
HP http://www.city.osaka.lg.jp/kita/page/0000058674.html

会期:2/23(火)~3/5(金)※2/27(土)は休み
開場:9:00~17:30
入場無料


今後のイベント

2/28(日)10:00~12:00
●春のお茶会に使う和菓子をつくろう

2/28(日)14:00~15:00
●ギャラリートーク(大阪市立扇町総合高校、宝塚造形芸術大学、大阪デザイナー専門学校、大阪市立デザイン教育研究所)

3/4(木)14:00~15:00
●箪笥の製作・修理の実演

詳細は、北区役所企画調整担当まで(tel. 06-6315-9560)

2010/02/26

JR大阪駅にこーんなでっかい砂時計があるとは知りませんでした


JR大阪駅の中央コンコース南側、ACTY大阪とのあいだにでっかい時計があるのは知っていたのだけれども、あれ、砂時計だったんですね!

こないだ、たまたまそこを通ったときに、あ、砂時計やったんや!と気づきました。知らんかったの、僕だけですかいな?

サンドファンタジーという名前までついてますがな。

ACTY大阪開業20周年記念モニュメントとして設置され、1時間ごとに砂時計が回転して、音楽が流れるそうです。

使ったことはないけれども、これだけデカいと、待ち合わせ場所にはうってつけですな。特に、他府県から大阪に来る人にとっては、わかりやすいかも、です。

砂時計っちゅーのは、
くびれの上を未来、
中央のくびれを現在、
くびれの下を過去
に、たとえますな。
だからなんや?っちゅー話ですが(笑)

2003年(平成15年)4月に完成、除幕式があって、8月に「サンドファンタジー」と命名されたそうですが、なんで除幕と同時に命名されなかったんでしょうか?





サンドファンタジー(ACTY OSAKA / JR大阪駅南側コンコース)
大阪市北区梅田3

2010/02/25

第3回北区の職人展がはじまってます。今回は、若手と伝統のコラボがメイン!



北区職人展、はじまってます☆
今回で第3回目。

今回の第3弾は、コラボがメインで、若いクリエイターの卵や学生さんたちが、老舗の技とがっぷり四つを組んだり、斬新な感性で提案したり、といった内容になってます。

すでに会期に先立ってイベントが行われていて、老舗の味噌やさんの味噌を使ったフレンチの料理教室も開催されました。


さて、今回の展示です。場所は、北区役所内にある区民交流プラザ。
2/23(火)~3/5(金)※2/27(土)は休み
9:00~17:30
の開催です。

入ってすぐに、現代風の提灯がお目見えします。




これは、安政年間から150年続いてきた天満の提灯屋さん、「提灯舗かわい」さんに若い絵師(でいいのかな?)の「図研むしまつ」さんが絵つけをした提灯です。現代風にアレンジされているので、今のインテリアに無理なく収まりますな。人気が出そうな気がします。

先月お邪魔した、注染という特殊な染めの技術を使って手ぬぐいをつくり続けている「注染てぬぐい にじゆら」さんの手ぬぐいと、染めの型も展示されてました。





京都の若いイラストレーターである関美穂子さんが描かれたイラストを、注染という伝統的な技法で染めた手ぬぐいと、その型が、セットで展示されてました。
イラストのこの部分が染まるとこんなかんじになって…、と、見比べてみると、なかなか楽しいです。

原画と作品がセットになっているものが、もうひとつ。



扇町総合高校の生徒さんがデザインした柄を、「水玉堂」の友禅職人、谷ゆりさんが染められてます。
原画には色がついていないので、谷さんが色を決めたんでしょうかね?

その隣には、コラボではない谷さん単独の作品が展示されてます。




見比べてみると、谷さん単独のものははんなりとした色使いなのに対して、コラボ作品はビビッドな仕上がりになってます。原画を描いた高校生と一緒に配色を 決めていったんだとしたら、こういうビビッドな色になるかも、なんて、製作現場を妄想してみましたが、どうでしょうか?(笑)



扇町総合高校からは、着なくなった友禅の着物を生活の身近な小物にアレンジした作品が出品されてました。病気などで着物を着ることができない人のために、着物を着ている感覚を少しでも味わってもらおうと、表地に着物の布をあしらった布団がね、よかったですわ。
こういう、ある意思を持ってデザインされたものって、僕は好きです。






若手のクリエイターの卵たちからの提案としては、大阪市立デザイン研究所の生徒さんが、味噌汁専門店「語らいバー みおん」を提案されてました。とりゐ味噌さんのお味噌を使って、ということなのでしょうが、味噌汁専門店とは! 味噌料理っていろいろあるし、田楽や土手鍋なんかの味噌料理のお店ならわかるんですが、味噌汁に限定しているところが大胆です。なぜ味噌汁に限定したのか、一度聞いてみたいもんです。





大阪デザイナー専門学校の生徒さんは、とりゐ味噌さんの味噌の販促ツールとして、ポイントカードやレシピのリーフレットを提案。ここは僕の専門分野でもありますが、若い人向けにアピールするデザインで、いいかんじです。ただ、これは、実際の製作現場だと、予算とにらめっこしながらつくることになるので、そのあたりを鑑みると、まあ、羨ましい仕事ではあるな、と(笑)



他、とりゐ味噌さんを題材としたもので、味噌バッグやエコ容器、おたまなど、さまざまな提案がなされてました。切り口によって、さまざまにひろがっていきますな。


さて、大阪天満宮の正門から南に一直線に伸びている参道は大川につきあたるのですが、そこにはかつて、天満宮の鳥居があったとのことです。第2次大戦の空襲で焼けちゃったらしく、今、その一体は南天満公園となっていて、参道のつきあたりにはなんと公衆トイレがあるんですが、そこに、かつての鳥居に代わる建築物として、宝塚造形芸術大学の学生さんが、アンテナショップの提案をされてました。
天満切子に発想を得たスケルトンな建築物で、景観の邪魔をしないよう、かつ、広がりのある建築物が提案されてます。職人さん同士や職人さんと地元の人たち、ユーザーさんたちが交わることのできる場を、ということのようです。






宝塚造形芸術大学の学生さんからは、これ以外にも、提灯を応用した新しい提灯や照明が提案されてました。取っ手が髷になってるのは、個人的にかなりグッときたかも(笑)

 









天満切子を今に伝える「切子工房RAU」さんからは、代表の浦さんのお弟子さんの作品を。完成度、高いです☆





「かわい提灯舗」さんの若手職人さんが果敢にチャレンジしたのは、創作照明です。麦畑をイメージし、コンテンポラリーな広がりを持ってますな。

 



宮地箪笥店さんからは、置床と小箪笥が。
置床は、省スペースでも設置できる移動式の床の間。2枚重ねにすることもでき、置きかたによってフォルムが変わります。移動式の床の間って、発想がすごすぎますわ(笑)

もう1点は、箪笥をサイズダウンしてつくったジュエリーボックス。古典的な着物の半纏を収納する箪笥を小さくして、ジュエリーボックスにしちゃってます。白木のままで展示してあるのは、注文が入ってから仕上げの塗りを決めていくためなんだとか。これ、買い求めたい人は、区役所に問い合わせすれば、なんとかなるみたいですよ。







この他、いろいろありすぎてすべてを紹介することができないだけれども、個人的に一番衝撃的だったのは、コラボ作品ではなく、人工ボディをつくられている「川村義肢株式会社 工房アルテ」の人工ボディです。

映画だとシリコン使ってあたりまえの世界になってるけれども、これは、そもそもが実用品であって、しかも実用品でありながらもリアルさというか美的な感覚が追求されているという逸品で、実物を目にして、マジで息を呑みました。。すごいのひとことです。
もちろん、オーダーメイドの一点もの。







一応、今回の職人展シリーズも今回の第3回がシリーズ最後ということで、これまでのものを含めての展示となっているようで、これでもか!というくらいに詰め込まれていて、アイテムがめちゃくちゃ多いです。なので、ここで全部紹介するのは、不可能。。。

やっぱ、現物をご覧になるのが一番ですわ。

というわけで、会期についての詳細は、このページの下を参照してくだされ。





















第3回北区の伝統文化と職人さん展
大阪市北区役所 区民交流プラザ
大阪市北区扇町2-1-27
HP http://www.city.osaka.lg.jp/kita/page/0000058674.html

会期:2/23(火)~3/5(金)※2/27(土)は休み
開場:9:00~17:30
入場無料


今後のイベント

2/26(金)14:00~15:00
●提灯の製作実演

2/28(日)10:00~12:00
●春のお茶会に使う和菓子をつくろう

2/28(日)14:00~15:00
●ギャラリートーク(大阪市立扇町総合高校、宝塚造形芸術大学、大阪デザイナー専門学校、大阪市立デザイン教育研究所)

3/4(木)14:00~15:00
●箪笥の製作・修理の実演

詳細は、北区役所企画調整担当まで(tel. 06-6315-9560)

2010/02/24

健気な梅1本


北区で梅といえば、大阪天満宮。

あと、北区で梅のキレイなところといえば、帝国ホテル横OAPの大川側に見事な梅が咲いているとか。見てないですけど、キレイらしいです。

それ以外に思いつかないんですが、あとはどこがありますかね?

僕のチャリルート、扇町公園の南側、阪神高速が東にカーブするあたりの下に、交差するあたりのちょい南側、阪神高速道路株式会社扇町営業所の敷地で、柵で囲ってあるから中には入れないところなのだけれども、そこに、1本だけ梅が見事な花を咲かせています。

建物の裏にあって、上には高速が走っていて、手前はバイパスになっているので近づいて見ることもできず、排ガスにまみれて…、こんな境遇には生まれたくない!と思いたくなるほどの悪環境のなか、健気に花を咲かせています。

これがまた、艶やかで立派な紅梅で。

最近はあったかいし、しばしチャリを停めて、缶コーヒーなんぞを口にして、ときどきホッコリしてます。

都心のなかのちょっとしたオアシス☆






扇町公園の南側、阪神高速が東にカーブするあたりの下に、交差するあたりのちょい南側、柵で囲まれたスペースにある1本の健気な梅
大阪市北区末広町3

2010/02/23

梅田の放置自転車対策問題は、「撤去するも地獄、乗るほうも地獄」とつくづく思う件

ときどきこのブログでも紹介しているのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、僕は、梅田界隈の放置自転車対策問題に取り組んでいます。

いつもは、大阪市の建設局の担当職員さんや北区役所の職員さん、地元の曽根崎署の交通総務のお巡りさん、地元企業の方、そして地元町会や防犯協会の方々が集まって、放置している自転車に注意喚起の絵符をつけたり、啓蒙のためのパンフやティッシュを配ったりしてます。ちなみに放置自転車の撤去は、僕たちにはできません。あくまで、キャンペーンだけ。

現在、40人~50人程度が集まって、月に1回程度、キャンペーンを行なってます。
ただ、自然発生的に人数が増えてきてしまって、それぞれの顔がよくわからないということもあり、今回、今後の活動を考える意味も含めての会合を持ったのでした。名付けて、梅田東放置自転車問題対策連絡協議会。

まずは現状の報告から。

こんなキャンペーンごときで放置自転車が減るのか?ということですが、昨年5月からキャンペーンをはじめて、昨年12月末までに2割程度減ってるというデータが出てました。
他地域ではなかなか減らないなか、現実に2割も減っているというデータは、珍しいそうですわ。やっただけのことは、あるみたいです。

阪急梅田駅の真下、かっぱ横町の入口付近というか、茶屋町と芝田を結んでいるガード下の通路は放置自転車がずらーっと並んでましたが、たしかに、印象レベルでも減っているのがわかります。

目下、えげつないことになっているのは、ヨドバシカメラの自転車置き場周辺の道ですな。特に北側の歩道なんて、人が歩けないほどで、マジで危険です。

放置自転車のなにが危ないといって、放置してある自転車を避けた人や車が、そのせいで事故を起こすことです。これが原因で交通事故が起こり、そのせいで亡くなった方もいます。車イスの方にとっても、非常に危ない。

そういうこともあって、平松市長が最重点政策のひとつに放置自転車撲滅を挙げています。

もう、モラルを守ってもらうしかないのですが、一方で、駐輪場がまったく足りていないのも事実で、こちらの整備も喫緊の課題ですな。

かつては放置というか、文字通りそのまま乗り捨てたかのような自転車が溢れかえって、普通に自転車を置くこともできかねた中津駐輪場も、今は、かなりキレイに整備されていて、空きがあれば、普通に駐輪することができます。

それ以外にも、現在、急ピッチで駐輪場の設置に向けて動いている最中だとのことです。(いくつか決まっているところもあるみたいなのですが、残念ながらまだ発表できる段階ではないようです)。


と、まあ、まじめに書いている僕ですが、当の僕は、連日チャリであちこちを走りまわってるチャリのヘビーユーザーでして、キャンペーンに参加している一方で、放置禁止区域にチャリを置いて、そのまま撤去された苦い思いでも持っています(笑)

駐輪場に置きたくても、実際問題、駐輪場がないのも事実だし、たとえあったとしても、どこにあるのかよくわからん!ということもあります。

ちゃんと広報しろよな!と、思うわけですよ。

もちろん、言ってきました。

啓蒙のためのティッシュやパンフを配るのもいいけど、駐輪場マップをつくって、放置してある自転車のカゴに入れていったらどうか、と。

これについては、今後、北ヤードや大阪駅の北ビルにたくさんの駐輪場ができる予定になっているし、今現在も駐輪場を増やしていっている最中なので、それらの動向を見ながらでないと最新の駐輪場マップがつくれないので、そのあたりの動向を睨みながら検討していこう、ということになりました。


とまあ、僕自身が、啓蒙する側とチャリユーザーという引き裂かれるような立場にあるので、放置自転車問題については、撤去するのも地獄、乗るほうも地獄、だと、つくづく思います。
啓蒙活動はボランティア、撤去には市の莫大な予算、乗るほうは駐輪場がなくて路頭に迷う…、こればっかりは、一筋縄ではいかない問題ですわ。一挙に解決できる策を発明したら、区民栄誉賞ものです。。。。


で、これまた何度も書くのだけれども、meetsやメジャーなタウン誌は、街の特集をするのもいいけれども、こうした問題や、こうした問題に無償で取り組んでいる地の人たちにスポットをあてて紹介してくれないですかね。
まちづくり論って、こういうものがベースあって初めて成り立つものだと、僕は思うのですよ。





PS)

とまあ、警察も交えて放置自転車問題であれやこれやと話し合った夕方、携帯に電話が入ってまして、見慣れない番号だったので放置しておいたら、留守電に、
「auのご契約者様に確認したいことがありますので、担当の上田までご連絡ください。電話番号は、03-5777-3299です」
と、入ってました。

なんで、フリーダイヤルと違うねん!と怪しみながら電話してみると、
「サービスセンターです」
と。どこのサービスセンターかすら名乗らん相手が出てきてですな、
「本人確認のため、お電話番号とお名前をお願いします」と。
ま、ここまではいっか、と思って、名前と携帯番号を告げると、次は、
「生年月日をお願いします」と。
これも、ま、いっか、と思って、生年月日を告げましたです、はい。
すると、だ、
「ご契約時に緊急の連絡先としてご自宅の電話を登録されていると思うのですが、そちらの番号を…」
と言い出して、んなもん本人確認に必要なわけないから、いいから用件を言え、と伝えると、
「本人確認ができないと用件はお伝えできません」と。
わははは。
本人確認であれなんであれ、個人情報をとるときは、使用目的を言わないとダメなことはプライバシーポリシーの基本中の基本。用件を言わんかぎり、固定電話の番号なんて、喋らんよ。
「じゃ、用件はお伝えできません」を繰り返す、サービスセンターの男。
もともと用事があって電話してきたのはそちらなので、用件を伝えてもらわんでも僕は一向にかまわんのですけどね。
ということで、その後、ごにょごにょと押し問答した末に、電話は終了。
なんじゃらホイと思って、電話番号「0357773299」をググッてみましたところ、こんなんが出てきました。

http://www.iyayo.net/num/0357773299.php

ビンゴでこの番号やん!
皆さんも、振り込め詐欺にご注意を~。最近は、個人情報を聞き出して、それをもとにいろいろやるみたいです~。取り急ぎ、ついさっきまで会議で顔を突き合わせていた曽根崎署のお巡りさんに連絡して、事件化してもらっときました。





梅田東放置自転車対策連絡協議会

2010/02/22

職人さん体験教室「天満の老舗味噌やさんの味噌を使ったお手軽料理をフレンチシェフに学ぼう」を見学してきました(体験参加できず試食もできず…涙)

北区の伝統文化と職人展の第3弾が2月23日(火)~3月5日(金)のあいだ開催されるのですが、それに先立って、2月20日(土)、職人さん体験教室「天満の老舗味噌やさんの味噌を使ったお手軽料理をフレンチシェフに学ぼう」が開催されました。

職人展の案内は、区役所のサイトに。
期間中、いろいろとイベントが用意されてます。

http://www.city.osaka.lg.jp/kita/page/0000069407.html



さて、体験教室です。
僕が気づいたときは実習の募集はすでに終わっていたのだけれども、見学は自由だということなので、行ってきました。
会場の区役所は土曜日はお休みだから、横手にある通用口から入りました。そっから2階に案内されて…、なんと、区役所内に調理場があるんですね!知らんかったです。学校の教室程度の大きさの部屋に、キッチンやらシンクやら湯沸かし器やら、ところ狭しと配置された部屋に案内されたのでした。
ちなみにここは、保険師さんが使う、栄養指導室というところなんだそうです。区役所のなかって、いろいろありますなぁ。

体験教室に応募されて来られた方は、20人弱くらい。新妻さんからザ・大阪のオバちゃんまで、高校生の婦女子さんから料理好きのおとうさんまで、なかなかバラエティに富んだ構成です。



この体験教室では、大阪天満宮のすぐ南にある天満の老舗のお味噌屋さん「とりゐ味噌」さんの味噌を使って、西天満のフレンチの名店「西洋料理いまとむかし 井上義平」さんのシェフが、一風変わったフランス料理を教えてくれる、というものです。

冒頭、とりゐ味噌の若旦那さんから、お話がありました。




とりゐ味噌は、生類憐れみの令を出した徳川綱吉の時代、つまり元禄時代に創業してます。ということは、創業約300年!立派な長寿企業です。現在の大阪天満宮の正門からひと筋南の交差点に、かつては大鳥居があり、その大鳥居のたもとで営業されていたことから、「とりゐ味噌」という屋号になっています。かつて、そこは、鳥居筋と呼んでいたそうです。

若旦那の曾々おばあちゃんが、大塩平八郎の奥さんがよく味噌を買いにきた、と、おっしゃっていたんだとか。ちなみに大塩平八郎は正式に祝言を挙げていないはずなので、奥さんというのは同棲中の彼女だと思うのですが、ま、そんな話はどうでもよくて、つまりは、大阪の歴史を彩った舞台の風景に、とりゐ味噌はあったということです。

そういう歴史的なエピソードにこと欠かないとりゐ味噌なので、当然、ユーザーは今も多く、お客さんは北海道から九州まで、ホテルニューオータニ大阪から大阪の有名鰻店まで、とにかく、ユーザーの質が高いのが特徴です。

現在の若旦那さんは、当初、べつの道に進まれていたのですが、いろいろあって一念発起し、とりゐ味噌を継ぐことを決意。おじいさんから受け継いだ一子相伝の秘伝の技で、伝統の味を守られています。とにかくユーザーさんの質が高いので、まったく気を抜けない味噌づくりの日々を送っておられます。

そんなとりゐ味噌の若旦那さんから、早速、問題が出されました。テーブルの真ん中に置かれている3種のお味噌のテイスティングですわ。問題といっても、テイスティングしてみて、好きな味はどれか、というものです。

 

手前から、ABCの順に並んでいます。
Aは、豆味噌。とりゐ味噌のお味噌ではないのだけれども、大豆だけでつくった、木桶に仕込んで、天然醸造で4~5年熟成させたお味噌です。
Bは、とりゐ味噌秘伝のタネ味噌。このお味噌をタネに、天然醸造で2年間熟成し、とりゐ味噌の看板商品である「とりゐ満天」をつくります。コクがありますわ。
Cは、スーパーで売ってるダシ入りの味噌。

テイスティングの結果、BとCが人気ありました。
ちなみにBは、それだけで味噌汁をつくると、とーってもまずいそうです。タネ味噌なので、他の味噌と合わせて使って初めて威力を発揮する、黒子的な役割を果たす味噌なんだそうです。製法は、若旦那の泉さんしか知らない、一子相伝の秘伝の製法で造られている味噌!



さて、今回は、とりゐ味噌の味噌を使った、フレンチシェフによる簡単フレンチの講習です。

用意されたメニューは、
「米赤出しを使ったドレッシング」
「上白みそを使った椎茸とエビのグラタン」
「とりゐ満天を使ったチーズフォンデュ」
の3種。

講師の先生は、
西天満小学校のちょい南にあるフレンチ、というか西洋料理の名店「西洋料理いまとむかし 井上義平」のシェフです。




「西洋料理いまとむかし 井上義平」のサイトはこちら。

http://www.chef-inoue.com/

伝統的なフランス料理の技法を忠実に守りつつ、先鋭的な料理に果敢にチャレンジしてくれる、温故知新をモットーとしている名店です。真っ赤なエントランスドアが目印☆

ユーモアたっぷりのシェフの講習は、話があっちこっちに飛ぶんですが、でもとってもわかりやすい。レシピ紹介だけじゃなく、普段の料理にも使えるちょっとしたコツをたくさん交えつつ、進んでいきます。




リンゴの芯をくり抜くときは、包丁の柄じゃなくて先を持つと、余分なところをくり抜かなくて済む、とか、香りづけ用のニンニクのみじん切りを炒めるときは、フライパンにオイルを引いて、火をとめてからニンニクを投入すると焦げなくてよろしい、とか、輸入物のリンゴやオレンジの皮を使うときは農薬がついているので洗剤であらうべし、とか、レシピにはまず載ってないちょっとしたコツをたくさん教えてもらいました。
僕も料理をするので、こうしたコツを教えてもらえるのは、とてもうれしい☆

でもおかげで、時間がとんでもなく押してしまって、主催の区役所の職員さんがかーなりあせっておられました(笑)


さて、料理ですが、ここで講習を再現するととんでもないテキスト量になるので、とりあえず、レシピを。

「米赤出しを使ったドレッシング」
●材料(4人分)
タマネギ45g、皮付きニンジン60g、皮付きリンゴ75g、ニンニク1/2片、たまり醤油6g、はちみつ15g、リンゴ酢90g、麺実オイル150g、米赤出し30g、塩、コショウ、タバスコ少々、好きなサラダ野菜、トマト、ポーチドエッグ(または温泉卵)2個

●つくりかた
1)ニンジンとリンゴをすりおろす。
2)タマネギは包丁で細かくみじん切りにする。
3)味噌に調味料を入れ、ダマにならないようにのばす。
4)1、2、3をあわせ、塩、コショウ、タバスコで味を整える。
5)サラダ野菜、トマトにポーチドエッグを添える。

※ポーチドエッグは、卵を割ったものを油をひいたサランラップで包んで、輪ゴムでしばり、鍋にかけると4分くらいでできちゃいます。これ、カンタン☆


「上白みそを使った椎茸とエビのグラタン」
●材料(4人分)
A)マヨネーズ90g、上白みそ120g、卵黄2個
ニンニク1片、ほうれん草1束、エビ12尾、椎茸2パック、赤ピーマン80g、枝豆40g、塩、コショウ、バター、オリーブオイル少々

●つくりかた
1)ほうれん草は2cm幅、赤ピーマンは5mm角、椎茸は一口大、枝豆は身だけにして1/2にカットする。
2)ニンニクをみじん切りにする。
3)エビは殻と背わたをとり、塩コショウする。
4)フライパンにバターを溶かし、ニンニクを炒める。香りが出たら、ほうれん草をさっとソテーし、とりだす。
5)おなじフライパンで、椎茸、エビ、枝豆、赤ピーマンを炒める。
6)材料Aをあわせる。
7)グラタン皿にバターを塗り、ほうれん草を敷き、5をのせ、そのうえにAをかける。
8)オーブントースターで4~6分焼く。(オーブンなら予熱250℃の後、5~7分)美味しそうな焼き色がついたらできあがり。


「とりゐ満天を使ったチーズフォンデュ」
●材料(4人分)
日本酒300cc、グリエールチーズ150g、生クリーム90cc、とりゐ満天30g、水溶き片栗粉少々、シロップまたはメープルシロップ少々、温野菜(カリフラワー、ブロッコリー、ヤングコーンなど)、フライドポテト(または蒸したジャガイモ)

●つくりかた
1)日本酒を鍋に入れて煮切る。
2)チーズの擦りおろしを入れる。
3)チーズが溶けたら味噌を入れて溶かし、生クリームも入れて一煮立ちさせる。
4)水溶き片栗粉で軽くトロみをつけ、仕上げにシロップを少々入れる。
5)ソースが温かいうちに、温野菜、生野菜、フライドポテトにつけて食す。


こんなメニューです。
6人でひとつのグループをつくり、2人ひと組でひとつの料理を担当し、3組の6人で3つの料理をそれぞれ6人分つくる、という構成です。

若い婦女子さんもおとうさんもオバちゃんも、腕に覚えのある人も、そうでない人も、めいめいで包丁を握ったり、鍋で煮たり、楽しい楽しい料理体験のはじまりです~。
でも、僕は見てるだけ~(笑)









おとうさんも頑張ってます☆




おばあちゃん、さすがの包丁さばきです☆




高校生の彼女はチーズフォンデュのソースを一心不乱につくってました☆




シェフももちろん手伝ってくれます☆





米赤出しを使ったドレッシングが完成です☆




とりゐ満天を使ったチーズフォンデュのソースは、ちょっと時間がかかります。




上白みそを使ったエビと椎茸のグラタン。美味しそうに焼けました☆




手前から、上白みそを使ったエビと椎茸のグラタン、とりゐ満天を使ったチーズフォンデュ、米赤だしを使ったドレッシングで食べる野菜サラダ。完成間近です☆





さて僕はというと、なんとか試食にありつけんかな~、と、目論んでいたんですが、時間が押しちゃって、しかも僕は次のアポが入っており、皆さんが料理している途中で退席と相成り、ごちそうを目のまえにして、空腹を鳴らしながら、仕事に向かったのでした。残念☆

なので僕、このメニューの味がどんなだか、知らんのです~(涙)
誰か教えてください!
というか…、自分でつくればいいのか。
とりあえず、とりゐ味噌さんに行って、味噌を買わねばっ!






そうそう、教室にはちょっと早めについたので、冷蔵庫の中に収めてあった食材を眺めながら、ちょっとつまみ食いでも、と、手を伸ばしたら、市の職員さんに、コラ!と怒られたのでした…(涙)



というわけで、職人展の会期に先駆けて行なわれた「職人さん体験教室 天満の老舗味噌やさんの味噌を使ったお手軽料理をフレンチシェフにならおう」でした。

今回の体験教室の講師を勤められた「西洋料理いまとむかし 井上義平」のシェフのブログに、この体験教室の模様が早速アップされてました。

http://chefinoue.exblog.jp/d2010-02-21




2月23日からは職人展がはじまります。
スケジュールは、以下の通り。

会期:2/23(火)~3/5(金)※2/27(土)は休み
9:00~17:30
場所:大阪北区役所1階 区民交流プラザ
入場無料

イベント関係
2/20(土)14:00~16:00
●天満の老舗味噌やさんの味噌を使ったお手軽料理をフレンチシェフに習おう

2/26(金)14:00~15:00
●提灯の製作実演

2/28(日)10:00~12:00
●春のお茶会に使う和菓子をつくろう

2/28(日)14:00~15:00
●ギャラリートーク(大阪市立扇町総合高校、宝塚造形芸術大学、大阪デザイナー専門学校、大阪市立デザイン教育研究所)

3/4(木)14:00~15:00
●箪笥の製作・修理の実演

詳細は、北区役所企画調整担当まで(tel. 06-6315-9560)






第3回職人展「職人さん体験教室 天満の老舗味噌やさんの味噌を使ったお手軽料理をフレンチシェフにならおう」
大阪北区役所2階 栄養指導室
大阪市北区扇町2-1-27
HP http://www.city.osaka.lg.jp/kita/page/0000069407.html


有限会社とりゐ味噌
大阪市北区天神橋1丁目13-20
tel. 06-6351-5653


西洋料理いまとむかし 井上義平
大阪市北区西天満3-8-7
tel. 06-6364-1136
ランチ / 11:30-15:00
ディナー / 17:30-23:00
月休み
HP http://www.chef-inoue.com/